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高校生が特産「坂出金時いも」の収穫を体験しました!

2023.09.19

坂出市では、食を通して子どもたちへ地元への理解を深めてもらおうと、坂出第一高等学校食物科の生徒たちと連携して、地元の食材を使った給食のメニュー開発を進めています。

9月6日(水)、同高校食物科3年生31名は初めて、学校給食センターの調理見学や、地元林田町の香川農園で「坂出金時いも」の収穫体験を実施しました。

「坂出金時いも」の収穫体験

坂出市では、塩田跡地の水はけの良い砂地を生かし、昭和30年頃からかんしょ(さつまいも)が栽培され、「坂出金時いも」として関東圏を中心に出荷されています。

「坂出金時いも」は「金時にんじん」「金時みかん」と並んで市を代表する特産「坂出三金時」のひとつです。

生徒たちは、代表の香川孝司さんから収穫方法の説明を受けながら、つるを地際で切り取り除いた後、マルチシートを取り除き、いもが傷つかないよう丁寧に手で周囲を掘り出し、いもを収穫しました。

 

 

生徒たちからは体験を通して、「金時いもは、ほくほくした食感と甘さが特徴だから、焼き芋、スイートポテト、大学いもなど、お菓子に合いそう。」「収穫作業は思っていたより重労働で暑かった。」「クモやカエルなど畑にはたくさんの生物が暮らしていて驚いた。」「一本のつるからたくさんのいもが収穫できてびっくりした。袋が破れそうなぐらい重い。」などの感想が聞かれました。

香川さんは、「暑い時期で、収穫物も重いので、作業は結構重労働だということが、分かってもらえたと思います。皆さんにおいしく食べてもらえるから作業を頑張れる。生徒の皆さんで坂出産野菜をもっと盛り上げてほしい。」とおっしゃられていました。

学校給食センターの調理見学

また、生徒たちは、毎日約4,000食を調理している坂出市学校給食センターを見学しました。煮炊き調理室などで実際に調理されている様子を見学し、メニューを考案している栄養士等から説明を受けました。

生徒から、給食で対応できない料理の特徴を聞かれた栄養士は、「調理工程が複雑でセンターで対応できないもの、非加熱など衛生管理ができないもの、給食費で賄えない高額な食材の3つがポイントです。」と回答されていました。

学校給食には、子どもたちの成長に必要な栄養を満たすことはもちろん、食材調達、調理工程、食の安全など様々なことを考慮する必要があることを学べました。

児童たちへの出前授業に向けて

今回の体験の様子は、生徒自らが動画を撮影し、児童たちへの出前授業の資料に活用する予定です。

生徒たちは、「メニュー開発は、地元食材をふんだんに利用することと、子どもたちが苦手な、独特の風味のある野菜をうまくメニューに取り入れ、地元野菜をもっと好きになってもらうことがテーマです。今回の体験を生かし、給食に関わる方々と私たちの思いが伝わる授業にしたい。」とのことです。

今年11月以降、今年度に生徒たちが考案した地元食材メニューが給食に提供され、生徒自らが講師となって児童たちへの出前授業も実施する予定です。


体験の様子は、坂出市公式YouTubeでも紹介しています。

給食メニューを開発する高校生が体験 坂出市給食センター見学会と金時いもを収穫