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香川県産の安全でおいしいノリをぜひ味わって!

2022.01.12

香川県では、丸亀市以東の沿岸部でノリの養殖が盛んに行われています。生産量は全国上位で、味付海苔などに加工されて周年販売されています。

今回は、高松市の香西漁業協同組合に所属する大石さんにお話を伺ってきました。

ノリ養殖の方法は?

ノリ養殖は、ノリの胞子をつけた種網を海面の養殖場に張ることから始まります。養殖場へは、水温が18℃以下になる11月中旬頃に網を張りに行きます。そこから、ノリが伸び、約2週間で一番摘みができます。その後1~2週間の間隔で3月頃まで収穫します。

収穫したノリは、すぐに加工場に運ばれ、何度も洗い、刻んだあと、簀(す)の上に1枚19㎝×21㎝の大きさに広げられ、乾燥機で約3時間乾燥させます。
乾燥させた乾のり(ほしのり)は、ノリ商社によって味付海苔や焼き海苔に加工され県内外に販売されています。

香西漁協での養殖の特徴は?

香西漁協では、現在3名の漁業者が養殖を行っており、ノリ網を約2,800枚(1枚1.8m×20m)張り込んでいます。
香西の辺りは、本津川、香東川が流れ込む河口域にあり、栄養豊富な黒くておいしいノリが収穫できます。しかし、潮の流れが速いため、ロープやいかりに工夫が必要で、風が強い時期は作業が大変です。
特に近年はクロダイ等による食害を防ぐため、囲い網をしていますが、潮の流れが速いため、網の設置、収穫時の開閉作業など大きな労力がかかります。

上の画像のように、黒々としたものが栄養豊富な美味しいノリです。
特に、シーズン最初に収穫された一番摘みのノリは、黒々とした光沢があり、やわらかい歯触りや香り高い風味が際立っており、「“初摘み”香川県産ノリ」としてブランド化しています。
毎シーズンの初摘みノリは、年明け以降に販売されています。

今シーズンの生産の見込みは、12月下旬までの様子では、昨年よりも出荷枚数が多く、品質も良い状況です。ノリ養殖は海水の栄養成分に大きく左右されますので、今後の栄養成分次第ですが、例年どおり3月まで生産したいと思います。

近年は県全体で不純物を取り除く高性能な異物除去機の導入が進み、より安全で品質の良いノリが生産されています。
炊きたてのごはんやおむすびには、焼き海苔や味付け海苔がよく合います。県内産の安全でおいしいノリを、ぜひ味わってみてください。

 


1月に旬を迎える県産食材は下記の香川県ホームページをご覧ください。
https://www.pref.kagawa.lg.jp/nouki/tisan/ajiwau/index.html