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生まれも育ちも香川県!地元のたくさんの方に支えられている小麦「さぬきの夢」

2022.06.03

さぬきの夢」は、「県産小麦のさぬきうどんを食べたい!」との熱い声を受け、農業試験場が開発した県オリジナル小麦です。
現在は、2代目品種「さぬきの夢2009」が約2,000ha栽培され、5月~6月には、県内全域で小麦色の麦畑を見ることができます。
今回は、丸亀市で米麦を中心に延べ40ha栽培されている農事組合法人六郷(ろくごう)の代表 松浦さにお話を伺いました。

(農)六郷では、「さぬきの夢2009」を一般用と採種用あわせて15ha栽培しています。
採種とは、小麦生産者用の種子として、県農業試験場から提供された種子を栽培し増殖することです。
雑草のタネや他の品種が混ざっていないこと、病気がないことのほか、種子の発芽率に関わる熟れムラがないことも大切で、3回のほ場審査と生産物検査を受け合格した種子だけが出回ります。

今年産の生産状況は、播種作業(種まき)は、雨でほ場が乾きづらく、例年より10日遅い11月19日~12月16日に行いました。採種用小麦の収穫は例年並みの5月下旬から6月上旬にかけて行う予定です。今年も一般用・採種用両方とも大きな穂が付いていますので、収量も多いと思います。

集団で作業していますので、機械や道具は「前の人」「次の人」への思いやりを呼び掛けています。
具体的には、機械に、誰が見ても用途が分かるように大きく番号を記載したり、ほ場リストは、ほ場の目印や作業で気づいたことなども記載して情報共有しています。
また、うどん打ち体験活動を行っている「うどん普及会」に参加したり、 県農業試験場、県農業改良普及センターや同じ採種農家との栽培勉強会にも熱心に取り組んでいます。

「さぬきの夢」は、開発・採種・栽培すべて県内で行われ、また半分以上は県内で消費されています。
まさに「前の人」「次の人」の顔が浮かぶ小麦粉です。
最近では、うどん店で使用される他に、産直で小麦粉も購入できますし、お菓子など様々な商品に使用されています。
消費者の皆さんに、「さぬきの夢」が、地元のたくさんの人に支えられていることが少しでも伝わればとてもうれしいです。

 


6月に旬を迎える県産食材は下記の香川県ホームページをご覧ください。
https://www.pref.kagawa.lg.jp/nouki/tisan/ajiwau/index.html