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歴史のあるもも産地「飯南のもも」

2023.06.30

県内出荷量の約7割を占める飯南地区(丸亀市飯山町・綾歌町、坂出市川津町)は、日照時間の多さと少雨の気候と水はけのよい土壌を活かし、糖度が高く良質なももが約150年前から栽培されている歴史のある産地です。
今回は、JA香川県飯南地区桃生産販売部会の山田月善(つきよし)さんにお話を伺いました。

部会の栽培概要

ももの旬は、1品種で10日前後と短いため、当部会(約120名)では、「日川白鳳」「あかつき」「なつおとめ」を中心に熟期の異なる品種を栽培することで、6月中旬~お盆頃まで長期間、消費者においしいももをお届けできるようにしています。時期、品種による味の違いも楽しめます。

高品質なもも生産のポイントは?

ももは、「出来るものではなく、作るもの」とも言うくらい、一年中作業があり、手をかけるほどよりおいしく立派になります。果実に二重の袋を掛け、収穫10日~14日前に外側だけ外し日光で果皮を赤く色づくよう美しく仕上げて、十分に熟してから収穫するので芳醇な香りととろけるような果肉が特長です。
さらに、空調管理された選果場で、糖度なども検査できる光センサーによる非破壊選果機で選別するので、品質も保証されています。

 


左上写真から、

①果実が傷つかないよう、大切に両手で収穫します
②収穫適期を見極める山田さん
③おいしいももの選び方を教えてもらいました
④選果場の様子

今年の生育状況は?

開花時期の天候が良く着果量が確保できたことと、適度に降雨もあったため、部会全体では昨年より多い350tの出荷を見込んでいます。6月22日時点では「日川白鳳」の出荷が主体でしたが、今後「あかつき」「なつおとめ」などが旬を迎えます。

消費者へのメッセージ

しっかり熟しているので、買った当日から食べ頃なのが飯南のももの特長です。全体的に赤く色づいていて、左右対称なものを選ぶと良いです。
栽培管理は大変ですが、消費者が「このももを食べてよかった」という気持ちになっていただることが、何よりの励みです。