【オリーブオイル】フレッシュな9品種のエクストラバージンオリーブオイル

収穫はすべて手摘み。オリーブはとても生命力のある樹で、1000年2000年と受け継がれていくのが魅力だと空井さん。良いオリーブオイルを目指すにはどうすればいいのかを常に考えて行動すると、樹が応えてくれるのがやりがいの1つ。オリーブ栽培に人一倍、心血を注いできた空井さんのもとには、全国各地からオリーブ栽培を学びに来る人が絶えない。

品種ごとに違った味わいのオイルが採れるオリーブ。通常はブレンドして販売されることが多いものの、空井農園では、より品種ごとの特長と違いを楽しめる単一オイルで商品化している。「ミッション」や「ルッカ」などの主要な品種だけでなく、強い辛みと程良い苦みを持ち、エメラルドグリーンのオイルが美しい「セントキャサリン」、小粒の果実からクセのない高品質なオイルが生まれる「コロネイキ」、コクのあるフルーティーな味わいの「コレッジョラ」など、単一ではなかなかお目にかかれない珍しいオイルも販売している。毎年全種類を購入して食べ比べるファンもいるのだそう。

樹の生育から圃場管理･収穫･選別･搾油までを自身で一貫して手掛けることで、「どういう工夫をすると、どのように結果が違ってくるかを体験として蓄積でき、良いオリーブオイルを作るにはどうすればいいかが明確になってくる」と空井さん。イタリア製の搾油機も個人農家としては小豆島で初めて導入。様々な工夫を積み重ね、試行錯誤しながら香川県産品質評価基準をはるかに超える良質なオリーブオイルを生み出している。

国内で1番多く栽培されている主要品種「ミッション」や観賞用樹としても人気の高い「ネバディロブランコ」、生長が早く育てやすい「コレッジョラ」など、約20種類の苗木の販売を農園･オンラインにて行っている。オリーブとひと口に言っても、品種によって育てやすさや樹形が異なるのだそう。樹高約30～60cmの4.5号サイズ～樹高約120～150cmの10号サイズまで、取り扱っている。