【さぬきのヘイヤ（モロヘイヤ）】

東かがわ市の中でも特に日当たりの良い山麓に位置するふじもとファーム。豊かな土壌と山から流れてくる綺麗な水が育んだコシヒカリにはリピーターも多い。令和3年度には、稲のまま干して乾燥させるはぜかけ米を復活。太陽の光と自然の風でゆっくりと乾燥させると、米粒が稲わらに残っている養分を吸収して追熟し、さらに旨味がのるのだそう。手間暇かけたお米の甘みをぜひ味わって。

自分で納得する味と出来栄えを目指し、牡蠣殻を肥料に導入するなどの工夫を凝らして約2ヘクタールの面積で栽培。粒が揃った小さな花蕾がぎゅっと詰まったブロッコリーは味も抜群で、芯まで美味しく食べられるとお客様からの満足度も高い。丸みを帯びた形と濃い緑色で、見た目の美しさにもこだわっている。シンプルにゆでるのはもちろん、ウインナーと一緒にオーブンでチーズ焼きにしたものが藤本さんのお気に入り。

シャキシャキと爽やかな味と食味の良さ、大きく伸びても茎が柔らかでキュッと締まった穂先で見た目も美しい香川県オリジナル品種のアスパラガス・さぬきのめざめ。ふじもとファームでは2018年よりハウスでの栽培をスタート。25種もの好気性土壌微生物を配合した土壌改良資材を用い、本来持っている自然の力を引き出す土づくりを行っている。また、多年草のアスパラガスは、株をいかに健康に保たせながら収穫量を確保するかがとても大切で難しいところだそう。自然から与えられた甘みと柔らかさを持つアスパラガスをぜひ1度食べてみて。

ふじもとファームが作るのは、食欲をそそる香りがしっかり感じられるニンニクらしいニンニク。ニンニクは掘ってみないと生長の具合がわかりにくいため、目指す美味しさを実現し、うまく球が肥大するために土の質や肥料の種類などへの工夫が必須。また、5月の収穫直後のごく短い期間だけ出回る生ニンニクは瑞々しさが魅力。

「環境はもちろん、生産者それぞれの工夫など、本当に少しの違いで出来栄えが違ってくるもの。自分の考えだけで試行錯誤することもできるけれど、他の人の園地を見せてもらったり、いろんな人と意見交換しながら自分はどうしたいか、どうできるかを考えることを大切にしています」と藤本さん。ハウス栽培は従来の露地栽培とは手間の掛け方や工夫の仕方が違っていたことから、露地栽培への向き合い方にも変化があったそう。

お米とブロッコリーを中心に、1年を通して様々な農作物を栽培。食べる人の“健康”と“美味しい”を大切に、安心安全を叶えるために作物に日々誠実に向き合っている。アウルにも出品し、お客様との丁寧なメッセージのやり取りや丁寧な梱包、そして何より、また食べたいと思う美味しい生産物で全国にファンを増やし続けている。