讃岐の郷土料理
LOCAL CUISINE

石切ずし

伝承の背景

主な伝承地域
小豆郡全域

小豆島の北部は今でも石材の産地であり、古くは大阪城築城の際、城の土台を造るため良質の石がこの地区から運び出されました。その時に多くの石工達にふるまったのが「石切ずし」の始まりで、それ以来、島の北部では、祭りや法要の時などのハレ食に欠かせないものとされています。

伝承一口メモ

・見栄えや、腹持ちの良さが特徴で、以前は一度にたくさん作り、重石をそのまま置いて下より一段ずつ取り出し何日も食べていた。

レシピ

■材料(20人分)
米 2升(2.8kg)
砂糖 500g
塩 90g
酢 400cc

〈上置きとして〉
卵焼き
あなご

■作り方
1. 米は洗って、ザルに打ちあげて30分程おき、米の1.1倍の水加減で、だしこんぶを入れて炊く。
2. 砂糖、塩、少量の酢を合わし、ひと沸かしした後、残りの酢を入れて合わせ酢を作る。
3. 炊きあがったごはんに2.を合わせ、すし酢を作りよくさます。
4. 卵は厚めに焼いておく。あなごは、酒、砂糖、しょうゆのつけ汁の中につけておいて焼く。卵、あなご共に長さ4cm、幅1cm位に切りそろえておく。
5. すし用型木枠を用意し、その中へよくさましたすし飯の1升分をしっかり詰め、あなご、卵を形よく並べる。昔は日本紙(今はラップ)をしいて中板をおき、その上にすし飯をつめて、あなご、卵を並べて一段目と同じ様にくり返し、最後に上ぶたをして、約30kg位の石を置いて一晩おく。
6. 食べるときは、木枠を持ち上げて、下より一段ずつ取り出し、目もり通りに切り分けていただく。

すし用型木枠

■用具(桧又は松の木枠)
たて 26cm
高さ 20cm
よこ 32.5cm
1目もり 6.5cm

ふたとそこ板
たて 25cm
よこ 32cm

中板3枚
たて 25cm
よこ 32cm