讃岐の郷土料理
LOCAL CUISINE
押し抜きずし
伝承の背景
主な伝承地域
香川県全域
魚へんに春と書いて鰆(さわら)、文字どおりさわらは春が旬の魚です。俳句でも、さわらは、春の季語になっています。そら豆に実が入り、麦が熟れはじめると瀬戸の海はさわら漁で賑わいます。この頃に讃岐の農家で、さわらを買ってどっさりのさわら料理を作り、親戚縁者を招くことを「はるいお」とか「麦うらし」、「さわら初穂」と言います。この料理の主役が「押し抜きずし」です。また、若嫁さんが、さわらを持って里帰りし、実家では押し抜きずしを押し、これを持参して婚家へ戻るしきたりは、県下一部の地域で続いています。さわらの雌の真子は、たけのこやふきと合わせ、雄の白子は、白みそ仕立てのみそ汁、酢の物にします。
伝承一口メモ
・現在でも、そら豆に実が入り、さわらがたくさん獲れる頃、一本のさわらを買わないまでも、農家では押し抜きずしを食べます。
・酢とさんしょの香が食欲をそそり、配色も美しい押し抜きずしは、郷土色豊かな讃岐の味です。
レシピ
■材料(12個分)
米 5カップ
さわら 300g
塩 大さじ1
酢 1/2カップ
そら豆 12粒
塩 少々
砂糖 小さじ1
卵 1個
塩 小さじ1/4
ふき 2本
だし汁 大さじ3
酒 大さじ2
砂糖 大さじ1
塩 小さじ1/2
しいたけ 4枚
戻し汁 1/2カップ
砂糖、しょうゆ、みりん 各大さじ1
さんしょの葉 12枚
凍豆腐 1個
だし汁 1カップ
砂糖 大さじ2
塩 小さじ1/2
酒 小さじ1.5
薄口しょうゆ 小さじ1/2
【合わせ酢】
酢 1/2カップ
砂糖 130g
塩 15g
■作り方
1. 米を炊き、合わせ酢を入れてすしめしを作る。
2. ふきは、塩小さじ1で板ずりしてゆで、味付けして小口切りにしておく。
3. しいたけは戻して細切りにし、戻し汁と調味料で煮る。
4. 卵は薄焼きにして、好みの大きさに切る。
5. さわらの切り身は、塩をして酢を加えておく。それを、酢水の中で洗い皿の上に広げておく。
6. そら豆は塩ゆでして、甘辛く味付けする。
7. 凍豆腐はぬるま湯で戻して水にさらし、味をつけて小さく切る。
8. 押し抜き型の下に葉らんを敷いてすし飯を半分置き、2.3.6.7.を適量入れ、その上にすし飯を置き、卵、さわら、そら豆など配置よく並べ上から押して型から出す。さんしょの葉をたたいて飾る。
1. 米を炊き、合わせ酢を入れてすしめしを作る。
2. ふきは、塩小さじ1で板ずりしてゆで、味付けして小口切りにしておく。
3. しいたけは戻して細切りにし、戻し汁と調味料で煮る。
4. 卵は薄焼きにして、好みの大きさに切る。
5. さわらの切り身は、塩をして酢を加えておく。それを、酢水の中で洗い皿の上に広げておく。
6. そら豆は塩ゆでして、甘辛く味付けする。
7. 凍豆腐はぬるま湯で戻して水にさらし、味をつけて小さく切る。
8. 押し抜き型の下に葉らんを敷いてすし飯を半分置き、2.3.6.7.を適量入れ、その上にすし飯を置き、卵、さわら、そら豆など配置よく並べ上から押して型から出す。さんしょの葉をたたいて飾る。