讃岐の郷土料理
LOCAL CUISINE

あんもち雑煮

伝承の背景

主な伝承地域
高松、坂出、丸亀を中心とした平野部

甘みの少ない時代、正月にいただくあんもち雑煮は何よりのごちそうでした。このとき使う白みそは、秋の取り入れがすむとすぐに、蒸した大豆に米こうじを多くして、塩分をひかえて仕込み、1〜2か月熟成させた物を使います。この白みそは、わけぎあえなど、いろいろな使い方ができ、昔は冬場の調味料として重宝されていました。

伝承一口メモ

具は地域によっていろいろで、里いも、ごぼう、油あげを取り合わせたり、椀に盛った際、花かつおや青ねぎを散らす地域もある。家族仲良く円満でありますようにとの願いを込めて、野菜は輪切りにするといわれている。正月のお雑煮にあんもちを使うのは、全国的にも珍しく、讃岐ならではの味である。

レシピ

■材料(5人分)
丸もち(あん入り) 5個
金時にんじん(3〜5cmの太さ) 50g
白みそ 100〜130g
煮干しのだし汁 5カップ(もちの量により加減する)
青のり 少々
大根(3〜5cmの太さ) 80g
豆腐  1/3丁

■作り方
1. 大根、金時にんじんは3mm位の輪切りにする。
2. 煮干しでだしを取り、1.を入れて煮る。
3. 野菜が煮えたらもちを入れ、少し柔らかくなったら、白みそを汁で伸ばして入れる。
4. 3cm角の1cmの厚さに切った豆腐を入れて一煮立ちする。
5. 椀に盛り、さっとあぶった青のりをふる。