讃岐の郷土料理
LOCAL CUISINE

えびみそ汁

伝承の背景

主な伝承地域
三豊市豊中町

三豊市豊中町笠田笠岡にある宇賀神社は、今から330年前の寛永元年にお祭りが始まったと記録されています。春と秋の年2回の祭りには、どぶろくや料理の大振舞いをします。明治32年に酒造りが禁止されましたが、その時、宇賀神社、伊勢神宮のどぶろく、出雲大社の赤酒は作ることが許されました。どぶろくは約1か月かかって醸されます。この祭礼に用いる食器は、木のくりぬきの丸盆、また、どぶろくやえび汁を入れるのは杉木の桶を用います。大振舞いが始まると、最初にどぶろくが出され、次にごはん、えび汁、なますをいただき、その後に甘酒がでます。食事が終わる頃をみはからって「立ちごぼう」といって、細かく切って味をつけたごぼうを一人ひとりの手のくぼ(手のひら)にのせます。これをいただくと大振舞いは終わりとなります。

レシピ

■材料(4人分)
しばえび 60g
白みそ 100〜110g
赤みそ 少々(好み)
米のとぎ汁 700cc
ネギ 少々
豆腐 1/2丁(200g)

■作り方
1. 米のとぎ汁を取る。最初の1回目は米をざっと洗いすてる。2回目からのとぎ汁を使う。
2. えびを塩水で洗う。えびは頭と尾を取り除いて洗い、皮つきのままボールに入れ、これに米のとぎ汁500cc入れてミキサーにかける。
3. 鍋に残りの米のとぎ汁を入れ火にかけ、2.を加え、木しゃもじで混ぜながら煮立ったら、白みそを加え(好みで赤みそを加えても良い)、20分位弱火で煮る。
4. 3.にさいの目に切った豆腐を入れ、こげつかないように混ぜながらさらに10分位弱火で煮る。
5. 椀に盛り、ネギを散らす。

レシピ一口メモ

・芝えびは、活きのいいものを使います。
・米のとぎ汁を使います。
・こげつきやすいので出来上がるまで混ぜます。
・芝えびは、多いほど味が良いです。口当たりよくなめらかさを出すためにミキサーを使いますが、包丁でたたいてからすりであたって(する)もよいです。