讃岐の郷土料理
LOCAL CUISINE

いりこ飯

伝承の背景

主な伝承地域
西讃、東讃とも瀬戸内海沿岸を中心にほぼ全域。

瀬戸内海は、かたくちいわしがよく捕れ、これをさっとゆでて干したいりこ(煮干し)の入った炊き込みごはんが食されてきました。だしもよく出てさっぱりとした味が特徴です。特に山間地では鮮魚より食材として扱いやすかったようです。いりこは、酢みそであえて、ちょっとしたおかずにしたり、広く煮物、汁物のだしの素材として使われており、今も讃岐の食生活には、欠かせないものです。

伝承一口メモ

いりこ漁の盛んな三豊地区では、今も家で、よく作っている。

レシピ

■材料(20人分)
米 1升(1.4kg)

【具】
いりこ 80g
油あげ 1枚
にんじん 140g
大根 400g
里いも 400g
こんにゃく 1枚


【調味料】
しょうゆ 大さじ6
塩 小さじ2

■作り方
1. 米は30分位前に洗っておく。
2. いりこは頭と腹を除き、身を割り、頭は水に漬けておき、だしをとる。
3. 野菜は皮をむき、油あげ、にんじん、大根、こんにゃくは短冊切りに、里いもは半月切りにする。
4. 釜に、米、いりこだし、水を分量まで入れ、3.の具といりこの身、調味料を加えて炊きあげる。

レシピ一口メモ

・ごはんは一度にたくさん炊く方がおいしいため、昔から米1升単位で計算しているが、家族の人数に合わせて調整してよい。
・いりこ飯に入れる野菜については、その時期その時期のものでよい。しいたけなどのきのこや、ごぼうなどを入れても違った風味でおいしく食べられる。