讃岐の郷土料理
LOCAL CUISINE

いもたこ

伝承の背景

主な伝承地域
瀬戸内海沿岸部を中心に香川県全域

地下茎を食べる里いもは、山に自生する「やまのいも」に対し、里で栽培されるため、この名前がつきました。石川早生、土垂、八つ頭、唐芋などの品種があり、昔から煮ころがしや、田楽などによく利用されています。「いもたこ」は、瀬戸内海でとれる新鮮なたこと、里いもを煮付けたシンプルな料理ですが、海と里の幸を組み合せた、特徴ある一品といえます。

伝承一口メモ

・里いもは、田の片隅でも生産できることから、別名「たいも」と呼ばれることもある。使われるたこは手長だこが一般的であるが、いいだこでもよい。
・たこは、香川県人にとって非常になじみ深い食材で、ゆでてしょうがじょうゆなどで食べる他、きゅうりもみ、わけぎあえなど、郷土料理の中でも常に登場する瀬戸内ならではの味。おでんに入れてもおいしくいただける。

レシピ

■材料(4人分)
里いも 800g
たこ 500g
しょうゆ(濃口) 100cc
砂糖 50g
みりん 大さじ1
酒 小さじ1

■作り方
1. たこは塩でもみ、さっとゆで、適当な大きさに切る。
2. 里いもは皮をむいて小口に切り、塩でぬめりを取っておく。
3. 鍋に調味料、里いも、たこを入れて煮る。

レシピ一口メモ

・たこは、タンパク質が豊富で低エネルギー。ビタミン、ミネラルもバランスよく含まれている。タウリンが多く含まれるのも特徴。
・たこは、欧米では、あまり食べられていないが、イタリア、スペイン、ギリシア等、地中海沿岸の国々ではよく食べられている。