讃岐の郷土料理
LOCAL CUISINE

ずいきのぬたあえ

伝承の背景

主な伝承地域
香川県全域

里いもの、葉柄の部分をずいきといいます。品種によっては、葉柄が柔らかく、えぐみの少ないものがあり、これらは食用になります。ずいきを用いる代表的な料理が「ぬたあえ」で、里いもを収穫する秋祭の頃に、よく作られていました。

伝承一口メモ

・大川地域の山間部では、白みそを使わず、酢であえる家庭もある。また、干したずいきは、にんじんなどと酢であえたり(白あえ)、すしの具や、豆の五目煮の具としても使われる。
・ぬたあえにする場合、海岸沿いの地域では、油あげの代わりに、このしろなどの魚を用いていたようである。

レシピ

■材料(6人分)
ずいき(生か、ゆでて冷凍したもの) 350g
油あげ 2枚
白みそ 170g
砂糖 1カップ強
酢(すだち、レモン汁) 1カップ弱
ごま 50g

■作り方
1. ずいきをたっぷりの湯でゆでて、水にとりよく冷やす。(ゆでるとき、唐辛子を1本加えておくと、えぐみがとれる。)
2. 調味料とごまを、すり鉢でよく混ぜ合わせる。
3. 油あげは両面を焼き、短冊切りにする。
4. よく水気を切ったずいきと、短冊切りにした油あげを2.の調味料であえる。

レシピ一口メモ

・皮をむいたずいきは、生以外にも、水にさらしてから干したり、ゆでて冷凍保存することによって、年間を通しての利用も可能。
・ぬたあえには、生か、冷凍保存したずいきを使うのが望ましい。