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~香川の冬を代表する伝統野菜~
高菜の一種で、香川県では「まんば」または「ひゃっか」と呼ばれ、油揚げや豆腐と煮た郷土料理「まんばのけんちゃん」で親しまれています。ホウレンソウ並みに栄養があり、ビタミンCはホウレンソウの2倍含まれています。
今回は、高松市の生産者、二川さんにお話を伺ってきました。
★ まんばの栽培を始めたきっかけは?
まんばは、香川の冬を代表する伝統野菜の一つですが、生産量・消費量が年々減少していました。
せっかくの郷土野菜を絶えさせてはいけないと、若手農業者たちでまんば振興のため「Farmer’s Society チームまんば」を結成し、栽培を始めて今冬で3年目です。
収穫の手間を含め、採算は厳しいですが、私の会社「株式会社azemichi」の “地域のための商社”という理念のもと、今後も栽培を続けていく予定です。
★ まんばの栽培・収穫方法は?
まんばは、苗を植えてから約1カ月半で収穫を始めることができ、通常10月末くらいから収穫を始めます。紫色を帯びた大きな外側の葉を1枚ずつ手作業で収穫します。外側の葉を採っても、内側から次々と新しい葉が出ます。
外葉が伸びてきたら収穫するので、私の場合は、複数のほ場を5分割して、ローテーションで収穫できるよう、栽培時期をずらしています。
★ 栽培の特徴や工夫は?
まんばの葉は、霜がおりて寒くなるほど、柔らかくなり、甘みが増します。
とはいえ、寒すぎると凍ってしまうので、寒さが厳しい時期は不織布をかけて対策しています。
★ 今年の収穫状況は?
今年は雨が多く、植付けが遅れたので、収穫は例年より遅い12月頭になりました。
病気や害虫被害はあまりありませんので、おいしいまんばを2月いっぱいまでは出荷できる予定です。
生産者の二川さん
★ おいしいまんばの見分け方・オススメの食べ方は?
紫色を帯びていて、芯の幅が5センチ、厚みが1センチくらいとしっかりしているものが美味しいです。
あく抜きせずにそのままベーコンなどと炒めたり、刻んでチャーハン・おにぎりの具にしたり様々な食べ方ができます。1~2分下茹でして、スープの具にもオススメです。
必要以上にあく抜きされる方もいますが、栄養が逃げてしまいますし、そんなにくせはないので、ほどほどで大丈夫です。
霜対策で不織布をかけたほ場
写真のように外葉を一枚一枚収穫します