讃岐の郷土料理
LOCAL CUISINE

打ち込み汁

伝承の背景

主な伝承地域
香川県全域

農村の日常食として、どこの家でも、季節の野菜をふんだんに使い、よく作られていました。麺が太かったり細かったりするのも、手づくりの楽しさのうち。打ち込みの場合は、小麦粉に塩を入れずに練ります。野良仕事から一足先に帰った主婦が、手早く作る汁物のひとつです。打ち板も出さず、まな板の上で切ったものです。

伝承一口メモ

店頭で生うどんも多く出回り、手軽に手打ちうどんが食べられるようになっているが、最近では、本物志向が高まり手打ちうどん用の粉も販売され、「手打ち」を楽しむ家庭も増えている。汁の具も地域や家庭によりさまざまで、しょうゆ味の所もある。寒い季節に熱々の打ち込み汁は最高のごちそうである。

レシピ

■材料(5人分)
小麦粉(中力粉) 300g
里いも 150g
水 160cc
油あげ 1枚
大根  300g
ねぎ  少々
にんじん 100g
中みそ 100g
ごぼう 100g
だし汁(煮干し) 7カップ

■作り方
1. ボールに粉と水を入れてよく練り、2〜3時間寝かす。
2. 打ち粉をふり1.をめん棒で5mm位にのばす。たっぷりの打ち粉をしてびょうぶだたみにして、5mm幅に切り、ほぐしておく。
3. 鍋にだし汁を入れ、大根、にんじん、里いも、ごぼう、油あげを入れて煮る。沸いたらうどんを入れ、7〜8分煮てみそで味をととのえる。
4. ねぎを入れると出来上がり。

レシピ一口メモ

鶏肉、豚肉、生しいたけなどを入れてもよい。